COLUMN

~宮地陽子のGO FOR 2020~海外日本代表候補選手奮闘記
八村塁『夢をかなえる』ということ

2年前の夏、ゴンザガ大のアシスタント・コーチ、トミー・ロイドは、八村塁といっしょに渋谷の街を歩いていた。2mを超える長身で、日本の街ではまわりより目立つ八村だが、まだゴンザガ大に留学して1年たったこの頃は、まわりの人に呼び止められたり、注目を集めることもなかったという。
「何年かしたら、ルイとこんなにゆっくり、東京の街を歩くこともできなくなるかもしれないな」
 このとき、ふとロイドはそう思った。



■バスケットボールを意識するようになった原点の街

 6月20日(アメリカ時間)、NBAコミッショナーのアダム・シルバーが八村塁の名前を呼び上げた瞬間に、ロイドが予想していた変化のときが訪れた。
「2019年NBAドラフト9位で、ワシントン・ウィザーズが指名したのはルイ・ハチムラ! 日本の富山出身、ゴンザガ大学出身です」

 ドラフト指名された後に感激で涙を流した選手もいた中で、八村は満面の笑顔だった。何でも楽しむことがモットーの、彼らしい指名の瞬間だった。
 ニューヨーク州ブルックリンで行われたNBAドラフト会議は、アメリカではスポーツ専門局のESPNで全米中継され、また日本を含め、全世界に配信された。日本の報道陣も22の媒体から45人が集まった。それだけ注目の舞台、言ってみれば人生の晴れ舞台のような場で、八村はいつものように自然体だった。

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